2011年の東日本大震災・原発事故を契機に、再生可能エネルギーが再評価されるようになって、その後、国立・国定公園内におけるエネルギー開発行為の規制緩和が発表されました。そんな中、電源開発株式会社(J-POWER)が、トムラウシ地区で地熱発電所建設を視野に入れた調査計画を表明しました。
しかし、2014年頃に、自然保護団体の計画中止を求める要望書が提出され、終わった話だと認識していた町民も多々いたのではないでしょうか。
でも、地熱発電計画は終わっていなかったんですね。
直接の事業主体ではありませんが、その後も独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC )は、国策としての資源調査を長年主導しています。トムラウシ周辺の地下構造データの多くは、これらの機関の調査に基づいています。
地熱発電を手つかずの自然が残る場所に建設すること。
これ『国策』ですか。
北の大地に住む市井の人びとにとっては、あまり嬉しい響きではない国策という言葉。
思い出すのは、かつての石炭産業。そして国鉄。
そして現在進行中の国策。
嬉しい人もいるのかな。半導体事業の千歳のRapidus(ラピダス)。
ゆったりと流れる日々の生活と「手つかずの自然」が残るトムラウシ地区です。その場所に、まずはこの町では、ほとんど使われることのない電気を生産するために、その自然に人間が手をつける。
これって豊かな暮らしなのかな。
《注記》
北海道の地熱発電開発計画に意見を表明しました(2014年11月8日)
(日本自然保護協会)要望書(2014年10月27日)
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